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カミーユ・ピサロ

兵庫県立美術館で開催されている「カミーユ・ピサロと印象派 永遠の近代」展へ…。

ピサロだけでなく、彼と交流のあったモネやルノワールの絵も展示されており、
ごっつぁんです!! 😮 な内容でした。。

正直、この展覧会までは、ピサロが印象派画家の一人という程度の知識しかなかったのですが、

流石は兵庫県立美術館さん。。いつもええ仕事しはります! 😀

どういう経緯で、後に「印象派」となる画家たちと出会い、親交を深めるに至ったかという
近代美術史の流れも把握できるような展示構成となっていました。

ピサロの絵を年代順に見ていくと、
サロン(官展)時代のタッチは、重厚でカッチリ…。
それが印象派展に出展する前頃から、あの明るく柔らかなタッチへと変化していき、
全8回におよぶ印象派展、それぞれの時代で親交の深かった画家の影響をうけながら
独自のスタイルを築いていく様子が伺えました。

モネやゴッホに比べ、その作品性について語られることの少ないピサロですが、
温厚な性格で、多くの画家仲間から慕われたという彼が創りだした作品は、
ある意味で「印象派のるつぼ」のような存在なのかも…。と感じマシタ。

年を重ねてなお、若い画家たちと共に新しい画法を研究し、そのスタイルを模索しつづけたピサロ…。

彼の描く絵は、爽やかな気分と道を求める者の意志を、吹き込んでくれました…。

矢野

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