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ワンルームからシェアハウスへ…。

ここでは、今回のリノベーション工事で行った、
学生ワンルームマンションのシェアハウス化(一部)
についてお話したいと思います。

コンセプトは【学生達の共用LDKがあるワンルームマンション】

普通の学生ワンルームマンションは、エントランス→共用廊下→ワンルームという動線で、住戸に向かいますが、今回の計画では、エントランス→シェアゾーン(共用廊下・共用LDK・共用テラス)→ワンルームという形式に改修。 


上図のように、以前は通行するだけだった共用廊下
、使用していなかった空地や物置を、シェアゾーン(学生入居者が集えるLDK、縁側のようなテラス、共用のランドリースペース)に改修することで、学生寮のようなコミュニケーションスペースを拡充。

 

学生寮との相違点は、現代の若者にも受け入れられるよう、
ワンルーム住戸に、個別のキッチン、トイレ、バスも完備したこと。

 

昨今のシェアハウスブームは、
プライバシーが完全に確保されたワンルームの快適性と孤独感の両方を知る世代が、
【寮のような人との関わり】を求めていることの表れだと思います。

ただ、私たちはワンルームの快適性を知っているだけに、全てを共有するのではなく、
それぞれが思い思いの行動をしながらも、程良い距離感で人と接していける、
住宅でいえば2世帯住宅のような関係性(シェアハウス形式)が、
学生マンションにも求められているのではないでしょうか?

シェアキッチン改修イメージ


after(シェアハウスキッチン)


after(シェアハウスキッチン)
皆で囲めるアイランド型のキッチン奥に、ダイニングテーブル。


after(キッチンテラス)                      撮影/多田ユウコ
シェアダイニングの先には、キッチンテラスが続きます。
天気の良い日は、屋外でバーベキューすることも…。

 

 


before(共用廊下)
以前は、普通の共用廊下。 人とのコミュニケーションが発生し辛い環境です。


共用廊下改修イメージ


after(シェアハウス共用廊下)              撮影/多田ユウコ
右がシェアテラス。廊下側からはベンチとしても利用可能。
学生達の居場所にもなる廊下へと改修したことで、廊下以外の利用方法が生まれることを期待しています。


after(シェアハウス共用廊下)

 

 

before(シェアテラス・空地)


シェアテラス改修イメージ

after(シェアテラス)                                撮影/多田ユウコ
既存の1階空地を改修。共用廊下に面した縁側のようなテラス。
手前の庭は、菜園としての利用も可。

after(シェアテラス)                       撮影/多田ユウコ
左の擁壁をスクリーンに、プロジェクターを使って、皆で映画鑑賞などもできる場。
 after(シェアテラス) 夜の雰囲気。
仲間で集まって、食事をしたり、お茶したり、飲み会したり、
また、一人でうたた寝したり、読書したりと、多目的に利用できる場を想定。

 

 


after(シェアランドリー)
住戸内のスペースを拡張するため、ランドリーは共用に。

 after(シェアランドリー)

 

 

このシェアハウスで大学時代を過ごしたことがキッカケで、将来、何かが生まれる人間関係をつくってくれる学生さんがいれば、本当に嬉しいです。

学生シェアハウスが、学生マンションと学生寮の中間的な存在として、
発展していってくれることを願います。 😀 

 



シェアハウスゾーンについて、関西大学建築学科の学生と意見交換会。 


 

 

 

 

 

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