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『池田のマンション』杭工事。

『池田のマンション』は杭工事が進行しています

本工事では、上部構造形式、規模、地質などから総合的に判断して、
場所打ちコンクリート杭(アースドリル拡底鋼管杭工法)を採用。

今回は、杭の施工方法について説明させて頂こうと思います。


上は杭の先行工事にあたる置換工事の様子(正面:全旋回機)

本敷地は、目標の杭支持層より上層に、硬質な礫・玉石層があるため、
その層を全旋回機で先行掘削し、流動化処理土に置換する必要があります。 

 

先端にドリリングバケットを装着したアースドリルで、掘削土を排出。

 


バキューム圧送で流動化処理土を打設。

 

 流動化処理土打設後の様子。

 

 

ここからは、場所打ちコンクリート杭、本工事です。



流動化処理土置換部分を含め、目標支持層までアースドリルで掘削していきます。  

 


掘削土の土質サンプル(数値は深度)

事前のボーリングデータ結果から、杭の想定深度(目標支持層までの深さ)を決定していますが、杭位置がボーリングポイントから離れている場合などは、想定深度と実際の支持層に多少の誤差が発生します。

したがって、次のようにアースドリルで掘削した土を採取しながら、深度毎の掘削土をサンプリングし、想定深度付近では、ボーリングの土質サンプルと掘削土を照合し、土質が合致していることを確認した上で、最終的な掘削深度(杭長)とします。


アースドリルで掘削し、土を排出。


排出土からサンプルを採取。


深度毎にサンプリング


ボーリングの土質サンプルと掘削土を照合

 

 

この後、下写真正面の拡底掘削機を用い、支持層付近の孔を拡底。

拡底後は、 鉄筋籠と鋼管を掘削孔内に建て込み、トレミー管にてコンクリートを打設。


というような概略ですが、
置換工事も含むと、杭1本当たり約1日半(現場作業のみ)を要する大変な重労働です。

 

杭工事場所を移す際には、機器をクレーンで移動させながらの作業。現場では肌で感じますが、
1t以上もある鋼鉄製の作業機器が50cmの距離を通過すると、
体が危機感を察知し、ドキッとします。

大袈裟ではなく、本当に命懸けの仕事であり、
重機を操作する人、玉掛けする人の信頼関係があって、はじめて成り立つ仕事だと実感。

 

杭工事業者の皆様、ご苦労様です。
まだ10日ほどありますが、引き続き、よろしくお願いします。

 

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