『池田のマンション』墨出し工事。
池田のマンションも、住宅内部の工事を開始。
最初に行われるのが墨出し工事です。
墨出し工事は、下図のような建築図面を基に、
現場事務所で、より詳細な施工図を描き、その施工図の寸法にしたがって
現場で墨を使って1:1の原寸で図面を作図する工程。
下のようにレーザー墨出し器を使って、高さ、角度、幅を測り、
墨糸で基準となる線を引いていきます。
直接的に何かを作る工程ではありませんが、
この線が間仕切り、内装工事の基準となるため、失敗の許されない重要な工程。
この段階になると、躯体という紙が、墨出しの線やメモ書きで溢れていきます。
昨今は工事現場も機械化が進行していますが、
こういった線や、メモ書きの類を見ると、やはり建築は人が作っているんだという
当たり前のことを実感します。
これらは建物が完成してしまえば見えませんが、
竣工後も、ずっと建物の記憶として残り続けるもの…。
僕、個人としては、この手の痕跡が、なんか好きなんですよね。