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工房にて看板製作中…。

懇意にしていただいている施主様にお願いし、竣工した建築物に
フィールド建築設計舎の看板を設置させていただく計画が進んでおります。

折角の機会なので、看板フレームは自分たちで製作してみようということに…。

 丈夫さを重視して、フレームは鋼製に…。

ホームセンターで運搬しやすい長さにカットしてもらった後、
鋼材切断機で必要な長さにカットするところまでは順調でしたが、
問題は、溶接です。

調査してみると、溶接を業として営む場合は、資格が必要ですが、
その他の場合は、特に問題なさそうだったので、200Vまで対応可能な溶接機と、鋼材を購入。

因みに、200Vと100Vでは、溶接可能な鋼材の板厚、溶接棒の種類、そして溶接効率が異なります。
溶接の方法を物の本で勉強し、早速実行!


溶接の方法は、上のように、溶接機からのアースクリップで鋼材の片方を挟んだ後、もう片方に溶接棒を設置したホルダーを近づけて行います。

溶接機を電源にして回路をつくるイメージです。

溶接棒を鋼材に近づけるとアークが発生するので、この高熱を利用して溶接棒(鋼材)を溶かして鋼材と鋼材をくっつけます。


実際に溶接をしてみて分かったことは、溶接する鋼材は通電しやすいように、予め、表面の塗膜をディスクグラインダー(下写真)で削っておいた方が良いということです。


簡単なことですが、原因に気づくまで、結構な時間を要してしまいました。。 :roll:

また、これも当然の事なのですが、溶接マグネット(下写真)という治具を利用して鋼材同士を固定した方が、圧倒的に仕事が進めやすいです。

初回、溶接後の様子
(粗が目立ちにくいように小さめの写真で。。)

でも、粗が目立ちます…。

溶接後は、スラグといって、溶接時に母材に付着する不純物を、チッピングハンマー(下写真)でたたき割って除去した後、表面を平滑にするため、ディスクグラインダーで磨きます。

何度が繰り返していくと、コツが呑み込めてきて、多少マシな溶接になってきました。
見た目は悪いですが、完全に溶け込ませているので、強度はバッチリです! 😀

 
ほぼ半日費やし、ここまできました。

これに、基礎コンクリートとの接続を良くするため、根がらみを設置。

その後、錆止めのために、亜鉛塗装を施し、

仕上塗装をして完了です。

あとは、肝心の看板パネルを設置すれば完成。

写真で振り返ってみると、早いのですが、初回ということもあって結構大変でした。
いつもは工事現場で溶接の完成品を検査する方ですが、実際に溶接作業を行う職人さんのご苦労がほんの少しだけ分かったような気がしました。 🙂

 

 

 

フィールド建築設計舎

  • Date:2016.03.12|
  • Category: 工房
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