『ジブリの立体建造物展』へ…
現在、阿倍野ハルカスで開催中の『ジブリの立体建造物展』へ行ってきました。
訪れたのが12月23日の祝日ということもあってか、とにかく、ひと、ヒト、人…
長蛇の列とは、まさにこのことを言うのですね。
チケット購入に20分、入場するまでに50分もかかってしまう程の盛況ぶり。
改めて、ジブリの凄さを思い知らされた感じでした。
当然ながら、展覧会の内部は撮影禁止でしたので、写真はありませんが、
千と千尋の神隠しの油屋をはじめ、となりのトトロのメイの家、アルプスの少女ハイジの家など、ジブリの舞台となった建造物の模型(ジオラマ模型)が、たくさん展示されており、なかなか見応えがありました。
もちろん、展覧会内部もずっと行列でしたが…😅
模型だけでなく、絵コンテや原画も多数展示されており、緻密な構成でストーリーを描き出している様子を垣間見ることができました。
勉強になったのは、スタジオジブリの作品では、物語のキャラクターの周辺環境(家、家具、風景など)を実際の時代より、少し前(昔)の時代で描いているのだそうです。
それを『時間の遠近法』と表現されていましたが、そうすることにより、キャラクターが浮き出るというか、際立つということでした。
もう一つは、展覧会の最後にプロデューサーの鈴木氏の言葉が掲載されていたのですが、自分達は、現実の世界ではなく、物語(創作)の世界を描いているので、キャラクターだけでなく、周辺環境の舞台のディテールまでも、緻密に、そして本物以上に本物らしく描く。そうすることで、空想の物語(心理描写)に説得力がでてくる。とのことでした。
僕は現実の世界で、建築(現実の舞台)設計していますが、完成する建物(モノ)が最終ではなく、その先にある、人が実際に建物で過ごした時の心の動き、感動のようなもの(それを私達はFEEL’Dと呼んでいますが)を意識して設計しています。
それが、どちらかというと現実世界ではなく、物語(空想世界)を創っている人が、同じような視点で舞台のセットというか背景に対して想いを馳せているところに感動しました。
私達は建築→人。この方々は人(キャラクター)→建物(環境)で方向は逆ですが…
なんか、良くわかりにくいことを書きましたが、見に行く人、それぞれの分野で触発されることの多い展覧会だと思います。2月まで開催しているそうですので、皆様、混んでない時期に訪れてみてはいかがでしょう?