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『台風21号』で感じたこと。

今回の台風21号は、かつて経験したことが無いほど凄まじかったですね。
南大阪など、まだ一部の地域で停電が続いているとのこと、一刻も早い復旧を心よりお祈りいたします。今回は、台風21号の経験で感じたことを綴ります。
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私の住んでる地域も風がすごく、信号機が曲がる、樹木や看板が倒れるなどの被害が多発しておりました。電柱が倒れることはありませんでしたが、突風の影響で架線が切断されたのか、地域全域が停電となり、3日間停電の状態が続きました。

台風の通過直後、近所のコンビニは停電で閉まってしまい、少し離れたコンビニに行くと食料品などを買い求める人で行列ができていました。
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満車で、駐車待ちの駐車場

事務所への向かう途中でも、看板や電柱が倒れている地域や
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大阪の市街地でも、ガラスの割れた店舗や樹木が歩道に倒れた状態で3日以上放置されているのを目の当たりにし、今回の台風被害の大きさを感じざるを得ませんでした。
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私の経験したことと比較にならない程大きな被害にあわれた方も多数おられますし、未だに停電が続いている地域があることも承知しています。

ですが、やはり、メディアを通して映像で災害を知り、感じるのと、実際の状況を経験し、肉眼でそれを見るのとでは、これ程違うのかということを、この歳になって改めて痛感させられました。

現代の日本では、『便利』が当たり前ですが、この便利さは、とてもに危ういバランスの上に成り立っていて、少しバランスが狂っただけで簡単に崩壊していまうという当然の事を、この中で生活していくと忘れてしまう自分が怖い…。

電気が止まり、電車が運行中止になるだけで、日常生活が激変してしまう社会。でも今の社会は、この便利という危ういバランスの積み木の山をもっと便利になるように、ドンドン高く積んでいるような感じがします。Iotなど、その最たるものではないでしょうか?

私は、これ以上便利の積み木を積むよりも、最低限の生活基盤(交通機関、ライフライン)の土台を広げて安定性(堅牢さ)を向上させ、万が一、被災した場合でも、復旧が迅速に進み、日常生活が取り戻しやすくする方が、この災害大国では重要だと思います。

全てが電化されて便利になっても、電気がないと何もできませんから…

ライフラインの重要性を痛感した今回の台風でした。

 

最後になりますが、前回の豪雨で被災された広島、岡山の方々、先日の大震災で被災された北海道の方々、私の体験などからでは想像もできないような状況にあると思います。改めてお悔み申し上げます。

フィールド建築設計舎

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