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『豊能の高齢者住宅施設』基礎工事 進行中。

『豊能の高齢者住宅施設』の現場は、1階の基礎工事中です。
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上写真は、北棟基礎の配筋工事の全景。この後、もう半分の南棟の基礎工事へと移ります。
北の端から南の端まで約50m程度あるので、基礎工事でも結構なヴォリューム。
8これを約6、7人の職人さんで、配筋、型枠の工事をしていく訳ですから、
ほんとに頭が下がります。

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現場に搬入された鉄筋。鉄筋曲げ加工のほぼ全てが工場で行われ、現場で加工するのを極力少なくすることで、工事の効率化を図っています。
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配筋の下に見えているのは、前回のブログでご紹介した『捨てコン』です。このように捨コンがあることで、配筋、型枠など、その後の工事が格段に、スムーズになります。

ちなみに、下の写真が捨コン打設後の状態。
捨コンに、墨(型枠の位置などを示す線)の後がうっすらと見えています。
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どんな工事でもそうですが、どの場所にどのように作るかを示すために、位置出しを行う工程はとても重要で、これが建物の最終的な品質(精度)と工期を左右するといっても過言ではありません。

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今日は、建築確認検査機関の中間検査(配筋検査)でしたが、問題無く合格。

これで、北棟基礎のコンクリートが打設できるようになります。

 

 

ここで、前回から始まった、現場クイズ-っ!
(えっ??またやんの?って思いました?😎)

 

 

そもそも、なぜ、コンクリートの中に鉄筋を入れる(配筋する)のでしょうか?

 

 

 

 

鉄筋コンクリート造だから当然。といえば当然のような気もしますが、
このコンクリート。自由に成形することができて強度もある、非常に優秀な素材なんですが、一つだけ弱点があるんですね。

 

それは、引張り強度が極端に低いこと。

 

圧縮(押される力)に対しては、メチャクチャ強いのですが、引っ張られると案外、脆いんです。

ちなみに圧縮強度の1/10しかありません。😢

 

構造体に対して外部的な力が働く場合、必ず、圧縮と同様に引張り力も働きますから、コンクリートだけだと引張力で破断してしまいます。

なので、鉄筋を入れることで、引張耐力を補完しているんですね。

 

極端な話、建物に重力(垂直力)しか作用しないのであれば、引張力の働く部分だけに鉄筋を入れれば良いのですが、あらゆる方向から発生する、地震や風などの水平力にも対応しようとすると、下写真のように、材全体に鉄筋を編み込んで鉄筋コンクリートを形成する必要があります。

ちなみに建物全体でみると、鉄筋が沢山入っている部材ほど、引張応力(圧縮応力も)を負担して、頑張っている部分ということになります。(建物にかかる力の線を可視化)

 

もし、工事現場を訪れる機会があったら、一度見てやってくださいね!😃

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それでは、また次回は建方工事の時にご報告させていただきます。

 

 

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