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『クリスチャン・ボルタンスキー ~Life time~』展へ…

久しぶりに、国立国際美術館へ行ってきました。
展覧会名は、クリスチャン・ボルタンスキー氏による『Life time』
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ちなみに、展覧会のパンフレットはこんな感じ。
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なんかいい雰囲気の展覧会なのかと思いきや、、、、
お化け屋敷顔負け(そもそも、お化け屋敷が怖いかどうかは置いといて…)の怖さ。

 

 

部分的に、写真撮影しても良いとのことだったので、その一部をご紹介しようかなと思って写真を改めて見てみると、不思議と、あまり怖くないですよね。そのあたりがこの展覧会の面白さなのかも…。

 

取りあえず、アップしていきます。

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ストリングカーテンに映写された肖像写真を抜けると、展覧会が始まります。
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大量の衣服を吊るした壁。この写真だけをみると、古着屋?って感じなのですが、その場にいると、なぜか不安な気持ちになります。
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奥の矢印のような形をしているのは、衣服。
服があるのに人がいない→不在を表現しているのか?

 

 

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巨大なスクリーンに投影された映像。奥は現実の風景で、手前は捨象されたそれのようです。

 

 

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これも一見、何?という感じですが、黒い服を大量に集積させた『ペルソンヌ』という作品。しつこいですが、、、怖いです。
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これですね。。。パンフレットにあったのは、、、、!
これを写真で使用すると、イメージ的に誤解するんじゃないかな--?

 

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映写された悪魔?が壁をぐるぐる回っています。

 

 

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これは分かりやすく、ブキミということでよろしいでしょうか?

 

 

このクリスチャン・ボルタルスキーさん、肖像写真や衣服を用いて、歴史や記憶、そして死や不在をテーマとした作品を発表し続けているらしいのですが、難しい解釈は別にして、美術館にいる間、呪いというか、怨念のようなものを感じました。

 

怖さといっても、そういう類の怖さ。
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例えば、展示されたこの写真をみても、この場にいなければ、モノクロの記念写真ともとれそうなのですが、照明効果、鳴り響く不快な音など、視覚以外の要素や雰囲気も含めてこの写真を見ると、『遺影』のように見えてきます。

そしてその背景に不幸な何かを感じてしまいます。

 

他に展示されていた写真では、意図的に解像度を落としたモノ、画像をズラしたモノ、祭壇のように配列したモノなどがあり、同じモノクロ写真でも、少し加工を施したり、その周辺環境をアレンジするだけで、感じ取り方がこれ程変わるんだということを教えてもらったような気がします。

 

私達が実際に見ているモノは、目に入ってくる映像(事実)ではなくて、その先の主観的なイメージなんですね。

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現在は、美術館のお隣の科学館が改修工事中ということもあって、来訪客も疎ら。

 

もし、ホラー映画をみたい気分になってみたい、あなた!

このインスタレーション、オススメです! 😀

 

 

 

 

矢野

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