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VRで空間スケッチ…

建築設計用にVRセットを導入したので、今回はそのお話です。
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普段、設計初期の段階で、空間ヴォリュームを検討するときに使っているのは、コレ。
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スタイロフォームと、スタイロフォームカッター(ヒートカッター)です。

写真 2020-03-14 11 08 45
このヒートカッターで、スタイロフォームを自由なサイズに切り分け、積み上げ、空間の形状、外観のイメージ、ヴォリューム感などを検討しています。

アナログですが、長年使用してきて、感覚的に空間を理解しやすいマストツールの一つ。

 

 

 

しかし、ここにもデジタル化の流れが…。

より直観的に空間を認識でき、建築設計の初期段階で役立つのでは?と、
今回、前々から気になっていた、VRセットを導入しました。 🙂
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HTC社のVIVEという製品。
写真はヘッドセットとコントローラーで、これらをPCに接続し、
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VRで移動する空間の両端に、上写真のような、空間認識の装置を固定。

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VRのヘッドセットを被り、いざ仮想現実の世界へ…

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VRで空間に模型をつくっているところ。8
画像だと分かりにくいですが、両手に持ったコントローラーがブラシとパレットとなり、柱、壁、床が一瞬で描けます。描くといっても、3次元なので、彫刻するイメージに近いかも。

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パレットは、Photoshopのようなイメージで、描きたいブラシの種類を自由に選択でき、太さも直観的に変更可能。

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イメージのスケッチなので、造形精度は低いですが、大まかな空間構成を理解する目的で考えるなら必要十分。それより、イメージをすぐに形にできるスピード感と、実際にその空間にいるような没入感は本当にスゴいですね。

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同じ造形物のサイズと視点を変えたところ…。

造形物のサイズ変更も直観的で、模型のように全体を見渡したり、拡大して内部を歩きまわったりも簡単。視点の移動も、歩行移動以外にワープも可能です。

 

使ってみた感想はスゴい! 😀 の一言。
例えるなら、仮想空間で大工になって、空間を一瞬で建築したり、改修したり、解体していくような感覚です。CGで作ったデーターもインポートできるようなので、さらに空間創造の幅が広がりそう… なにより使っていて楽しい! 😉

ただ、長時間ヘッドセットを装着していると、異常に目が疲れるのと、ゴーグルをずっと装着しているようなものなので、冬でも鼻に汗をかく程、ゴーグル内部は暑いです。 😳

 

今後は、アナログとデジタルの両方で設計を進めていきたいと思います。

フィールド建築設計舎

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