街中保育園の建替問題。
「堺の保育園」の現場から…。
一期工事完了に向け、只今、追い込み作業中の『堺の保育園』
ただ先は長く、この保育園の建替工事は、2期工事で竣工を迎えます。
今回のように、都市部の住宅密集地という周辺環境、かつ限られた敷地に建つ保育園の建替は、
2期工事に分かれることが多いのです。
下図は、新旧保育園の配置図(オレンジ:旧園舎 青:新園舎)
旧園舎と新園舎が、全体の4割近くラップしています。
これだけラップしている場合、近隣に仮園舎を建設し、建替期間中はそこで運営しながら、
一気に建替工事を進めていく方が効率的なのですが、近隣にそのような空地やテナント施設が無い場合、また建替コストを圧縮したい場合などは、保育園を運営しながら、同敷地内での建替工事を行う必要があります。
その場合、
1期:既存園舎を使用しつつ、その園舎の一部を解体し、新園舎を建築。
2期:新園舎に機能を移管し、残りの園舎を解体、新園舎を増設する。
という方法で建替工事を計画せねばなりません。
また、建替後の新園舎は勿論のこと、工事期間中も、保育園が問題なく運営できるプランと建替フローを策定し、実際の工事に際しては、その情報を工務店と共有。園児をはじめ、先生、保護者の方々の安全を確保できるか検討を重ねていく必要があります。
その上で、平凡に陥らない保育園デザインを心掛けることが、この保育園、街中に建つ保育園のテーマだと感じています。
関係者の皆様、まだまだ先は長いですが、よろしくお願い致します。