『レアンドロ・エルリッヒ展』へ…
久しぶりに、美術館巡りのお話しなどを…。
森美術館で開催中のレアンドロ・エルリッヒ展が面白かったので、ご紹介させていただきます。(こちらは、展示物を含めて写真撮影可という、ありがたい展覧会です。)
バルコニーにぶら下がる女性(注:実際の作品名にあらず)
10年程前、金沢の21世紀美術館を訪れた際、一番印象深かったのが、
このスイミングプールという作品。
初めて見たとき、何でプールの中に服着た人がいるの?って、びっくり!
しかも、それを見る人が集まって、下のように、プール内外でコミュニケーションが生まれてる様子に感激しました。
この作者が、レアンドロ エルリッヒ氏。
造形物そのものが作品というだけではなく、その中に人が入って完成するアート。
人がいることによって成立する作品という点が斬新です。
建築にも共通する部分が多いからでしょうか。
すごく印象に残っている作家さんでした。
この方の展覧会ですから期待に胸を膨らませ、鑑賞しに行ったのですが、予想以上に充実した内容でした。作品をいくつかご紹介させていただきます。
まず、雲という作品。 立体的に、本当に浮かんだ雲のように見えます。
実は、下のように雲の断面画像をガラスにプリントしています。
雲のCTスキャンみたいな感じ?
つづいて、下の写真。
少し見えにくいですが、手前に座った人が、ガラスに映り込み、奥に配置された椅子に座っているように見える作品。うっすら映り込んでいるのがゴースト感があって面白いですよね。
次は展覧会場に展示されたエレベータボックス。
皆が中を覗き込んでいるので、僕も覗き込んでみると、
えっ??
床を貫通してエレベーターシャフトがどこまでもつづいてる~~!?
という作品😀
最後にご紹介するのは、実空間か、鏡の中の虚像空間か?という空間が迷路のようになっている作品。ぶつかるのが怖いので、歩きながら、毎回、枠の部分に手を差し出してしまう姿が滑稽で面白い作品です。
他にも、実際に体験して驚ける作品がたくさんあって、凄く楽しかったです。
ほんとに、作品を通じてレアンドロさんのユーモアのセンスと、お茶目な人柄が伝わってきます。
人を楽しい気分にしてくれる作品って、本当に素晴らしい。
レアンドロ師匠!勉強させていただきました。😀