アイアンワーク(鍛鉄)に挑戦…
今回は、工房でのお話。
前々から、鍛鉄に興味があって、少しづつ環境を整備していたのですが、取りあえず、鉄を叩いて曲げるところまでは、なんとか出来るようになったので、今回、ブログにアップ致します-。
そもそも、なんで鍛鉄?ってところですが、
建築設計を長年やっていると、手摺や把手などのディテールもオリジナルでデザインしたくなってくるもの。そういったモノを作ろうとすると、鍛鉄がベスト。
絵だけ描いて制作していただいても良いのですが、実際に造りながら考えていく方が勉強になるので。
といいたいところですが、単に面白そうだから…が本音です。。
さて、まず、設備。
下写真のようなに鉄を熱して柔らかくするための設備が必要です。
うずまき型の送風機(ターボファン)
風量調整弁(送風機とダクトの接続パッキンは自作してみました!)
あとは、一番重要な炉です。
立上がりの壁部分は耐火煉瓦を積んだだけ。ロストル(鉄の格子)は丸鋼の12ΦをFB-45×6ので作った枠に溶接付けしてみました。この隙間から風が吹きあがってきます。
燃料に用いるコークス(石炭を蒸し焼きにした炭。木炭の石バージョンですね。)
コークスは製鉄するための高炉などにも用いられています。木炭よりも燃焼カロリーが高く、実際、長時間燃えている感じがします。
さて、ここからが本番!
本当は、新聞紙→木材→木炭→コークスの順に燃焼させていくのですが、ズルして木炭にガスバーナーで直接点火!
木炭が燃えて、火の粉が散ってます!
木炭が真っ赤になった後、コークスを投入。
という感じで、サラッと書いてますが、自己流でやってると、試行錯誤の繰り返し。木炭→コークスに燃焼させるのが、かなり難しくて、実はここまでメッチャ時間かかってます。。
コークス燃焼。
コークスの炎の色って、僕が今まで見たことの無い明るさ!太陽のように輝いています。
かなり燃焼してきたので、鉄をセットして、
叩いてみると、結構、簡単に曲がります。
写真の丸鋼は16Φですが、常温で人力だとこんな感じに絶対曲がりません。それが、ネバ固い飴のような感じで曲がるので、ただただ、それに感動!!
ただ、『鉄は熱いうちに打て』という諺にもあるように、すぐに固くなってしまうので、叩いては炉に、炉から取り出しては叩きの繰り返し。
正直、疲れます。
次に、曲げるだけでなく、ひたすら叩き、平らに…。
これだけのことですが、結構な重労働。
ちょっと鍛鉄ナメてました…ね。😑
今回は、ここまでなのですが、、、
取りあえず、鉄を熱して加工できるってところまではクリア。😬
次回から、何か作ってみようと思います。
また、次回があれば、見てやってくださいね!