鴨川の納涼床へ…
最近は涼しくなってきましたが、今年は本当に暑かったですね~。
そんな夏の終わりに、鴨川の納涼床に行ってきました。
関西に、数えきれないくらいの川がありますが、都会のど真ん中にありながら、これだけの自然を維持していて、気軽に立ち寄れる川って、鴨川だけでは?って思うほど、豊かな環境ですよね。
鴨川恒例のカップル等間隔。
鴨川で、野鴨さんと触れ合える、この環境がステキ!
この鴨、メッチャ人馴れしていて、写真を撮っていても全然逃げない…。その辺りが、都市の中の自然って感じです。
鴨川に白鷺。絵になります。
この写真、上手に撮れてるかもって思ってくださった方。
実は、20枚以上、撮ってます。。。😎
と、いうわけ?でお店へ…。
床から見下ろす鴨川は、格別の風景😀
大阪でも、大川や道頓堀(川?)沿いでは、川に向かってテラス席が設けられているお店は沢山ありますが、この座敷のスタイルは京都だからこそ…。
しかも、夏の間だけという仮設感が、より一層、風情、季節を感じさせてくれます。
納涼床の歴史について、ググってみたのですが、このように、納涼床の形式が定着しだしたのは、明治になってからだそう。
ただ鴨川の河原沿いに見世物小屋や茶屋などのお店が立ち並びだしたのは、豊臣秀吉の時代まで遡るらしいです。今でいうウォーターフロント事業。😀さすが太閤さん!
因みに昭和4年以降に、半永久的な床が禁止されたそうで、現在では、『納涼床設置基準』なるものまで策定されているとのこと。
期間について定めたのは、割と現代になってからというのは意外でしたが、何はともあれ、僕は期間限定の方が好きデス。
鴨川を望みながらのお食事。
川の先の風景は時代と共に変わっていっても、いつの時代の人も、こうやって、納涼を楽しんだんでしょうね。
最後に、建築的な視点からちょっとだけ。(あんまり面白くないので流してくださいねー😁)
この『床』も仮設建築物の一つで、現代的にいうと、『テラス』の一種。
建築物的(物質的)に、この『床』はどこの場所でも、同じ物をつくれますが、
この『感じ』というか、環境や雰囲気を含んだこの体験は、この時期の、この京都でしか味わうことのできない独特の文化。
『床』を簡単に説明すると、【涼みながら、川の前のテラスでの食事】だと思うのですが、この説明文で、欠落しているモノが、独自の文化であり、こういう文化と建築が一体になっているものは、仮に建築が壊れても、すぐに皆が復活させてくれると思うし、取り壊されるとなったら反対運動が起こると思います。
なぜなら、表層のデザイン云々ではなくて、建物そのものでもなくて、もっと柔らかいモノ(人の心の中で生きている空間と振る舞いの織り成す場=FEEL’D)だから。
僕自身も建築設計に携わっていますが、いつか、このような文化と融合するモノをつくってみたいと思うし、改めて、建築発で文化にまで昇華できるものを創りたいと思いました、
とさ。。
夜の鴨川沿いの床風景