『未来と芸術展』へ…
先日、東京出張の帰りに森美術館で開催中の『未来と芸術展』に立ち寄ってきました。
建築をはじめ、さまざまな分野の未来のイメージや模型等が多数展示されており、興味深い内容でした。
というわけで、一部だけレポートさせていただきます。
まずは建築分野。
これはアラブのアブダビで建設中の未来都市の計画。
再生可能エネルギーを利用して石油に依存しない生活を実現する構想だそう。ソーラー発電や風力発電をはじめとする、さまざまな自然エネルギーを活用することで、エネルギーの完全自給を目指す計画なのだそうですが、産油国が石油に依存しない社会を計画しているのが面白い。
これはシンガポールの壁面緑化ビル。
壁をルーバーで囲い、その周囲を植物が覆った、ちょっとラピュタっぽいビルです。
一昨年、シンガポールで見ましたが、構想倒れでなく、結構きれいに緑でコーティングされてました。
これは、閉鎖的なマッス(量塊)となっている現在のビルに孔をあけ、多孔質とすることで、ビルの屋外空間を増やす方法を検討するスタディー模型。千葉工業大学がワークショップで作ったものだそうです。写真奥に行くほど、開口性が高まり、ビルの表面積が増えています。
次はいきなり宇宙で、火星に居住するためのプロジェクト。
上写真のように地球から持ち込んだ居住ユニットの周囲を火星の土で覆う計画のようですが、スゴイのは、これを全てロボットが自動的に建設していくという仕組み。
写真のようなロボットが火星の地形をスキャンし、火星の土を用いて居住空間をつくってゆく様はまさにSFの世界のようですが、これが近い将来現実化するそうです。
(それまで生きていたい!けど無理かなー😆)
続いて、3Dプリンターで製造した橋。
これは、模型ですが、下写真のように、実現しているようですね。
大きな造形物でも普通に3Dプリンターで作る時代も間近なんでしょうか?
このツララのようなものは何?
中に入ってみるとこんな感じ。
説明書によると、幾何学的なイスラム建築の装飾(ムカルナス)をAIに考えさせ、従来からあった人間が考えだしたものとは異なる、新しいデザインの装飾だそうです。
デザインもAIが考えてくれる時代になってくるのでしょうか?
続いて別分野です。
これはロボットが作画した人物画。
前に座った人をカメラで認識し、ペンで描くロボット。
完全に写実ではなく、実際にスケッチ風になっているところが良いですね。
まだまだ沢山ご紹介したい内容がありますが、書き疲れたのでこの辺に…。😅
やはり、今後はサステナブル(持続可能社会)、AI、ロボットなどがすべての産業に影響を及ぼしていくのだろうと思いますが、この展覧会を見てより実感しました。
ちなみに、3月末まで開催中だそうです。