『竹中大工道具館』へ…。
GWに神戸へ…。
前から、一度訪れてみたかった『竹中大工道具館』にも立ち寄ってきました。
大工道具館というだけあって、館内には至る所に、大工道具が展示されています。
下は本の一部。
職人達の手となって、様々な建造物を造り上げてきた道具類を眺めていると、自然とテンションあがりますー。😁
鑿、金槌
鋸、墨つぼ
各道具についての説明も、非常に詳細かつ分かり易いです。
それぞれの道具について、進化の歴史、使用方法など、動画や体験を通じて学べるようになっています。小学生の子供も連れて行きましたが、私が見学している間も、時間を持て余すことなく、楽しそうに館内を見て回っていました。
大工道具の中で、私の目を引いたのはコレ。
右のような鑿を、左のようになるまで大切に使い込んでいたという証…。
ここまで使うのに一体、何年くらいの月日が経過しているのだろうって、感心というか、感動です。😃
話は違いますが、私、鉛筆も手に持てるギリギリまで、カッターも最後の折れ刃まで使ったことが無い人間なので、見習わなければ、、、と反省。
他には、こんな展示も。
鉋(カンナ)のコーナーですが、左が粗削り、右が仕上げ削りとのこと。
実際に、左の柱を触ってみても、十分、レベルなんですけど…。
というか、右のこの鉋屑、紙より薄く、向こうが透けて見えるのですが。😅
一応、私も業界の人間なので、仕事で工事現場にもよく行くのですが、道具面において、現代の一般的な工事現場ではほぼ全て機械されてしまっており、残念なことに、寺社仏閣建築に携わる経験でもなければ、こういう職人技のような仕事を見る機会には恵まれません。
そして、最後に御覧いただきたいのは、コレです。
階段の踏板です。
無垢の天然木材を使用しているので、踏板が一段づつ違うのも、すごいのですが、よく見ると、わざと厚い木材を用い、踏み板の蹴上部分を刳り貫いているんですね。
これだけのサイズの天然木を集め、手間をかけて一段づつ刳り貫き加工している階段はなかなか無いです。上ってみても非常に重厚感のある階段。
大工道具館と謳うだけあって、館全体を通じて、非常に素材に拘った建築物でした。
他にも、下のような茶室の建築工程が分かる、実物大展示や
大鋸を引いて丸太を切断する体験などもできるようです。
建築に興味の無い方でも楽しめる施設だと思いますので、皆さん、一度訪れてみてはいかがでしょうか。😀