『御堂筋の歩道拡張』に期待すること…。
事務所が御堂筋近辺で、よく通るのですが、最近、御堂筋の歩道化工事が着々と進められています。
上写真は心斎橋大丸前。
ニュースで何度も取り上げられているので、皆さんご存じだと思いますが、市の計画では、2025年の3月の大阪万博開催前までに淀屋橋以南の側道部分を歩道化し、2037年までには、この区間全てを完全歩道化する予定だそうです。
御堂筋のシンボル イチョウの木:雨を受けれるように根本部分は土を残しています。
既に戎橋近辺までは歩道化の工事が完了しており、インバウンドの外国人の方を含め、沢山の人々が通りを行き交っていますねー。
歩道の拡張に関してはメリットもデメリットもあり、様々な意見があると思いますが、僕としては、以前から大阪が更に発展するためには歩行者のための公共空間が増えることだと思っていたので、この案には大賛成です。😃
下の写真は、御堂筋歩道化のモデルになっているパリのシャンゼリゼ通り。
中央部分に対向で8車線あって、その両サイドが歩道ですが、比率では、ほぼ車道4車線と同程度の幅があります。
今から20年以上前、シャンゼリゼ通りの歩道を歩いたことがあるのですが、単に歩道が広いだけでなく、木々の下で憩えるベンチ、歩道に大きく張り出したカフェのテラス席、ライブパフォーマンスをする大道芸人と観客、それらを取巻く歴史的建造物が一体となって、歩いているだけで、気分が高揚する空間を形成していました。
パリのシャンゼリゼ通り
当時、お金も無かったので、高級なレストランに入る余裕もない貧乏旅行でしたが、バックパッカーとして歩道(公共空間)を歩くだけで楽しい体験をさせてくれるパリの街の華やかさは、今も深く印象に残っています。😀
その点、大阪も大都市ですが、パリはもちろんのこと、東京と比較しても、市街地の公共空間割合が低いと思います。例えば、東京の場合、表参道は日本でも有数の商業地ですが、欅並木の歩道も広いだけでなく、その先には代々木公園などの大きな都市公園もあり、都市の人工物と自然、有料空間と無料空間がうまい具合に隣接しているように思います。
表参道の欅並木歩道
代々木公園
大阪も中之島周辺はそのバランスが良いと思いますが、難波、心斎橋、梅田の商業地、そして、それらを繋ぐ御堂筋は、ショッピングや飲食、アミューズメントなどの商業施設は沢山あるものの、その間をつなぐ公共空間が欠如していて、歩いていても立ち止まる場所がない、屋台で何かを買っても、食べる場所も無い、目的の施設でギュウギュウで、一日いると疲れる街になっている気がします…。
御堂筋が歩道化(公共空間化)されることで、街の中に余白が生まれ、福岡の中州のような屋台ができたり、芸人さんやアーティストの卵がパフォーマンスできる場が増えることで、大阪が更に楽しい街になることを、ヒソカに期待しています。😎