favorite place vol.13『うめきた公園』
今年9月にオープンした『うめきた公園』
梅田のビルの谷間にできた、この公園が好きでオープン以来、度々訪れています。
今回はこの都市公園について。
吹田市の大学に通っていたので、学生時代から何かと縁のある梅田。
梅田には駅前を中心に、魅力的で巨大な商業施設が集まっていますが、残念ながら、それらは地下・地上・空中の通路でつながっているだけで、歩くのに疲れても、腰を下ろせるようなベンチなど、ほぼ皆無。
もちろんカフェや飲食店などの商業スペースは数えきれないくらいあるので、お金を払えばどこでも座って寛げますが、誰もが憩える公園や皆が集える広場(パブリックスペース)のような場所は梅田には無かったと言っていいと思います。
土日ともなると、施設から施設へと人の連なりの中を渡り歩くような感じなので、利便性が高く魅力あふれる街である反面、すべてが過密すぎて少し息苦しい感じも。
公園や広場のような息抜きの場があれば、もっと『梅田』の良さが活きるのに…。
と昔から感じていました。
そんな背景もあり、大阪最後の一等地と呼ばれた、貴重な梅田北ヤードに都市公園をつくるという構想が発表された時には、すごく意義ある決断をしたと思う反面、よく大阪でこんな決断ができたなとも…。
梅田北ヤード(貨物駅跡地)
なぜなら都市の、しかも超一等地の再開発の場合、写真のような超高層ビル群で埋め尽くしてしまうのが常識だからです。
超一等地だからこそ、官も民も儲かるので当然ですよね。
汐留再開発地区のビル群(梅田北ヤードと同じく貨物駅跡地再開発)
そういった当然を踏襲せずに、おそらく大阪で最も地価の高いこの場所を、誰もが使える公園として、すべての人に開放したことは、ケチな『大阪』としては、かなり異例で、ぶっ飛んだ決断だったろうと思います。😀
実際に、うめきた公園を訪れてみて、一番に感じたのは『ここ梅田?』でした。
ビルに囲まれた窮屈な梅田にあるからこそ感じる開放感、
梅田だからこそ貴重に感じられる緑、
梅田には少ないベンチ、
どこにでも座れてイベントも可能な芝生広場、
水遊びをする子供達、芝生に寝転がる人、
お弁当を広げて集うファミリー…。
今までの梅田には無かったものが全てある印象で、都市公園としての良さがギュッと詰まっているような場所でした。
うめきた公園サウスパーク 芝生広場(開放感がすごい)
うめきた公園サウスパーク 芝生広場
うめきた公園サウスパーク(噴水広場で水遊びをする子供たち)
梅田では貴重なベンチや屋外のイベントスペース
お弁当を広げて集うファミリー
公園というのは基本的に何もない場所ですが、何もない場所だからこそ、何にでも使える自由さがあって、それがこの梅田という超人工的な場所にあるからこそ感じられる開放感につながっているようにも思えました。
短期的な収益面では、ビルで埋め尽くした方が絶対に良いのでしょうが、それでは計れない価値がこの公園にはあって、この公園があるからこそ梅田の良さが活かされ、何十年後には梅田の顔になってるかも、なんて思ったりも…。
2027年度に全体が完成する予定だそうですので、それもまた楽しみです。😀