外観(正面)
・屋根瓦を強調する意匠とするため、外壁はダークグレーの吹付塗装を施した。吹付塗料は、弾性系で揺れに追従。加えて防水性もあるため、壁面の漏水対策にも効果を発揮。
外観(夜景)
テラス(裏庭)
風が通りぬける心地良い空間。・執務時の気分転換、訪問者を『おもてなし』する場に…。
縁側
・既存に対し、倍寸法の木製建具に取替え、明るく開放感のある縁側に。縁甲板は敢えて既存の風合いを残した。
縁側(夜景)
エントランス
・玄関の戸を開けると、奥の裏庭へと視線が導かれる空間構成。
柱の傷やホゾ穴、梁の色ムラ、縁台の摩耗など、以前は、『劣化』や『古さ』という否定的な印象でしかなかったものを、
リノベーションによって新しい視点軸を加え、『趣き』や『味わい』といった歴史の重さを感じさせてくれるものへと変換。
ワークスペース
・パブリックスペースとは棚、ブレースで緩やかに仕切られただけの大きなワンルーム空間。 執務に集中できるようインテリアはシックな色調で統一。
ワークスペース
・天井裏に隠れていた力強い構造体を顕在化。 黒色のマット塗装で壁の存在を消し去り、歴史を重ねた木構造を際立たせた。
ワークスペース
・縁側を介して、外に開かれたオープンな執務空間。オフィスワークでも、周辺の風景と変化と共に、時の流れを感じられる。
パブリックスペース
・裏庭に面したパブリックスペース。カジュアルなミーティングや制作活動、図書、リフレッシュなど、『執務』を補完する場としても活用される。 左はテラス。
パブリックスペース
・ワークスペースとは、高さ1300mmの造付棚、ブレースで緩やかに領域化。 古民家との、デペイズマン効果を狙って、造付棚は敢えてチープな構造用合板24mmの組み合わせにて制作。
パブリックスペース(手前) テラス(右)
・新設した8mの大開口。南からの直射光を裏庭が受け止め、その反射光が内部を優しく照らす。 内部の壁を黒色塗装で暗部とし、意識が外の裏庭へと誘われるよう配慮している。
パブリックスペース
・築100年以上の古民家を再生した、カフェのようなオフィス空間を目指した。
キッチンボックス
・古民家に貫入させたキッチンボックスが、新旧のコントラストを強調。 キッチンボックスの壁にはポーランド産のOSB合板を採用。
ミーティングルーム(奥)
・手前の新設土間(既存:土)とミーティングルーム(工事前:床上)との段差(約400mm)は階段によって処理。
ミーティングルーム
・ワークスペースから延びる杉板張りの領域、既存部分に漆喰塗装を施した領域を混在させることで部屋単位で完結しないよう配慮。床板は、前のオフィスから一緒にお引っ越し。
パッチワークウィンドウ
・今では製造されていない、昭和の香り漂う既存古民家のガラスを組み合わせ、モダンにアレンジ。
テラス
・左の裏庭から伝わる季節感を存分に享受できる心地よい場所。テラスは床・壁・天井を木材でロの字型で覆い、領域を明確化。
テラス(夜景)
古民家の部分解体によって発生した古材をペンホルダーに再生(フィールド建築設計舎 作)
古民家の部分解体によって発生した古材をロゴ入りコースターに再生(フィールド建築設計舎 作)
築100年以上の古民家外観(before)
築100年以上の古民家(before)
既存部解体工事