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『若人の広場公園』へ…。

最近、忙しすぎて、ブログの更新が滞ってました。。  :roll:
約、一月ぶりの更新です。

今回は、『若人の広場公園』という故丹下健三先生が設計された施設を
ご紹介させていただこうとます。
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丹下健三氏の設計により、1967年に建設されたこの広場は、戦争の犠牲となった20万人もの学徒を弔い、恒久平和を願うためにつくられた施設。

淡路島の南端に位置し、遠くに大鳴門橋を望めるロケーションに位置しています。
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前回、淡路島を訪れた時、この施設があることを知って足を運んでみたのですが、
なんと修復工事中。(キチンと調べてから行かないと-- :roll:
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と、いう訳で、リベンジ??です。

いざ、館内へ…。
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ボールト状の屋根が連続的に広がる空間。

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高窓からは、ボールト屋根に反射した柔らかい光が落ちてきます。
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屋根を支える大梁(垂壁) 杉板型枠の打放しが荘厳な雰囲気を醸成しています。
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否応にも、軸を意識させる屋根。
屋根と光にスッポリと包みこまれた気分になる不思議な空間です。
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屋上。奥に見えるのが、鎮魂の塔。建築が丘のように連続しています。

 

丹下先生の中では、比較的小さな施設ですが、建築的には大変、勉強になりました。
直行する壁に対し、軸を振ったボールト屋根を連続させ、壁と屋根のレベルで空間軸が変化する効果を巧みに利用することで、空間に緊張感と広がりを生み出す手法など、流石です。

さらに、このボールト屋根は、屋上の展望デッキを支える大梁の役割も果たしています。
一時は、老朽化と阪神淡路大震災で閉館になりましたが、
長い期間をかけて修復され、蘇った建築。
これからも、この場所にずっとあり続けて欲しい…。
そう思うような建築でした。

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