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ラピュタのような島…。

和歌山市沖合に浮かぶ無人島群、友ヶ島。

そのひとつ、沖ノ島にある旧日本軍砲台の遺構を訪れました…。

この砲台は、明治時代に建造された軍事施設のひとつで
外国艦隊の大阪湾進入を阻止する目的でつくられ、太平洋戦争終了までは現役でしたが、
結果的に一度も実戦参加することなく戦後を迎え、現在は廃墟となっています。

 
第2砲台跡


 
第3砲台跡:煉瓦造。アーチが空間に「柔らかさ」を与えています。


海軍聴音所跡:敵からのカムフラージュのため、屋上に植樹。

 

これら友ヶ島砲台跡について、丁寧に説明してくれているサイトが、
いくつもタチあがっておりますので、詳細はそちらにお譲りするとして、

伝えたいのは、これらの場がもつ雰囲気。

寂しさ、懐かしさ、悲しさが混ざったような感じ…。

この雰囲気を形成しているのは、
帝国主義時代の日本と共に歩んできた歴史の重さ、なのか、
「廃墟と化した軍事施設」という事実、なのか、
「無人島」という環境によるモノなのか、は分かりませんが、
いずれにせよ、独特の雰囲気…。

よく言われますが、本当に「天空の城ラピュタ」のような場所です。

ただ非常に残念なのは、これらの砲台のいくつかは既に崩壊してしまっているコト…。
築年数による劣化、また台風の影響で、第4砲台は屋根が完全に崩落していました。

自然の摂理に任せるのも、ひとつですが、このような施設は全国的にも大変貴重。

雰囲気を壊さず保存する方法について考える時期にきているのでは…?
和歌山県さん!!?

 

 

矢野

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