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『Baby log chair』製作

休日に、工房で丸太の椅子(乳幼児用)を製作してみました。 😀

 

コトの経緯は、GWに『峠の100円店』というお店(木の素材店)で丸太を見つけたことから…。

 


高野山へ向かう道の傍ら、突如として出現する『峠の100円店』

写真のように、耳付き板や丸太が所狭しと並べられています。

 

そこで、見つけた、この檜材の丸太。(年輪を数えてみると、樹齢30年でした。)

この状態でも、十分椅子として利用できそうですが、
これを加工して、背もたれ付きの乳幼児用の椅子を製作することに。


このようなイメージで刳り貫きます。

 


まずは、チェーンソーで荒削り(切断加工) 

 


鑿も併用しながら、刳り貫き完了。

 


刳りぬいた木材は、ロケットストーブで燃料として利用。

 


ココからは、鑿を使っての成形。

 


背もたれの形状が現れてきました。

 

さらに削り進め、イメージしていた形状に…。

 


サンダーで、形状に丸みをもたせる加工を施し、

 


お尻の形状にフィットするように、座面部をサンダーで研削。

 


仕上げに表面を布ヤスリで研磨。

 

 


フットレスト設置用の溝を、鑿で切削加工。

 


レーザーカッターで加工したフットレストの取付。

 


仕上げのオイルステイン塗布。

やっと完成です! 😀

 


背面:丸太から加工した椅子なので、新芽をモチーフにしたパーツを取り付けてみました。。

 


上面:乳幼児用なので、転落防止用のベルトを設置 (ウォレットチェーンを代用)

 

研磨すると、座面に年輪が…。
触れると、木材独特の柔らかさと、温かさを感じます。

 

一連の工程で、感じたことは、
木槌を叩きながら鑿で削って作ったモノには、
『想いや意志』の痕跡が残るというコト…。

力一杯、木槌を振って、鑿で削れる木は、ほんの数ミリ。
それを幾度も繰り返しながら、理想のカタチに近づけていく作業には、
木と会話する感覚があります。(この檜は頑固モノでした。。)

 

近年、3Dプリンター技術の発達により、
データ→即製品となるデジタルなモノづくりが可能となってきていて、
それはそれでとても喜ばしいことですが、
ハンドメイドのアナログなモノづくりも、やっぱりいいですね 😀  

 

大事に使ってもらえたら、嬉しいです 😀  
 

 


 

フィールド建築設計舎

  • Date:2015.06.07|
  • Category: 工房
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