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「吹田のシェアハウス」5期工事中…。

約9ヶ月、5期に渡る「吹田のシェアハウス」のリノベーション工事も、いよいよ大詰め…。

工事を終えては、入居者の方に転居していただき…、、、
を繰り返し、ついに5期工事目。

外観の雰囲気も、以前とは随分変化しました
 

before

工事も終盤に差し掛かったので、この工事で感じたコトをすこし纏めてみようと思います。

(長いので、ご興味のある方だけ呼んでくださいね- :-o)

 

この工事を通じて、改めて感じたのは、
【リノベーション】だからこその空間のあり方。

まず、今回のようなRC造の改修で、設備も含めて改修を行う場合、
必ず配管類は露出します。


新たに設置した換気ダクト配管


新設照明用の電気ケーブル配管


情報系のケーブル配管

しかし、これらをバランスよく配置し、同一色でまとめることで、
新築マンションのすっきりとしたキレイさとは違った、良い意味での個性、
アジのようなモノが出るように思えたのです。
(新築設計で、初期から導入することが明確な設備配管は、
 それを想定して設備計画するため、わざわざ露出配管するは稀)

これはリノベーションだからできること。 


また、30年前の施工ですから、現在ほどの施工精度はなく、
上写真のように、壁やスラブなどの躯体コンクリートの打継部に
『目違い』跡が残っていますが、これらの内、
性能上、問題のある部分は修繕し、
その他の部分は、敢えて、塗装によって統一感をだすことで、
このような【クセ】を適度に殺し、【昔の記憶】へ変換していく方が、
奥行があって、懐の深い建物に生まれ変わるように感じました。

無論、これらの『配管』や『目違い』を全てカバーし、新築マンションのように
ピカピカにすることも可能ですが、コストアップして空間も狭くなる割に、
無個性などこにでもあるのマンションにしかならないように思います。

長々と書いてしまいましたが、

リノベーションで最も重要なのことは、
なんでも一律に『今風のキレイ』にしてしまう
のではなく、バランスを考慮した上で、
『雑然としたクセ』を空間のアジに変換していくこと…
。ではないでしょうか?

人と同じで、無個性な人より、すこしクセのある人の方がオモシロイですものね…。 😀  

 

さあ、あと少しで竣工です!
最後まで、気を引き締めて頑張ります! 😮

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