『箕面のマンションⅡ』躯体配筋検査。
先日、私共が設計監修を担当しているマンションの配筋検査に行ってきました。
まず、配筋検査とはなんぞや?のご説明から…。
(長いので、ご興味ある方だけお読みください)
鉄筋コンクリート造(RC造)は、鉄筋とコンクリートが一体となることで
堅牢な構造体を形成しています。
中でも、コンクリートは圧縮に対しては非常に強いのですが、引張りに対しては脆弱なので、建物が変形した時、引張応力のかかる部分を引張り耐力の強い鉄筋で補強する必要があります。
イメージとしては、植物の茎の繊維みたいな感じ。
上写真は柱の配筋(鉄筋)ですが、茎の繊維のように見えませんか?
その鉄筋は構造計算に基づいて、位置や径、間隔などが計画(配筋)され、構造図面に記載されるのですが、それが現場で適切に施工されているかどうかを確認するのが配筋検査。
コンクリートを打設すると隠れてしまう為、打設前に検査する必要があり、工事のスケジュールとも密接に関係する重要な検査工程です。
一般的に、1つの階をつくるには、柱と壁、床と梁の2段階で配筋、コンクリート打設を行うので、検査も2回行います。
床版、梁の配筋検査
柱、壁の配筋検査
最近は穏やかな気候ですが、晴天の夏日に日陰の無い工事現場で検査していると熱中症になりそうなくらい体力を消耗します。ただこれをつくって下さってる職人さんは、この何倍も大変だと想像すると、本当に頭が下がります。
配筋工事を行う職人さん
現場の皆様、本当にお疲れ様です。
もう少しで上棟ですので、最後までよろしくお願い致します。