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『すべて未知の世界へ ー GUTAI 分化と統合』へ…。

先日、大阪中之島美術館と国立国際美術館の共同企画で開催されている、
『すべて未知の世界へ ー GUTAI 分化と統合』へ行ってきました。
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大阪中之島美術館

 

展覧会に出展されているのは、具体美術協会の作品。

具体美術協会(具体)は、1954年、兵庫県の芦屋で結成された美術家集団で、画家の吉原治良氏を中核としたこの集団は、絵画をはじめとする多様な造形実践をとおして、独創的な作品を生み出し続けた集団です。

 

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国立国際美術館

 

 

大学時代の美術の授業で講師を担当されてたのが、この具体美術協会に参加していた鷲見康夫先生で、その時、はじめて『具体』という美術集団の名前を知ったのですが、この先生がとても気さくな方で、

『上手じゃなくても良いから、人の真似をしないで自分が描きたいように描きなさい。』
と仰って、どの生徒の作品も褒めておられました。

今で言えば『個性重視』ということかも知れませんが、当時の自分にとっては、それが衝撃的で、それまで凝り固まっていた美術や芸術に対する考え方をもみ解していただきました。
今現在、機会があれば美術館に足を運ぶキッカケを作って下さったのも、先生のおかげだと思います。

 

 

残念ながら、美術展の作品写真は掲載できませんので、文字での表現になりますが、
ロープにぶら下がり、足に大量の絵の具を付けて、キャンバスに練り込むようにして描いた作品(白髪一雄氏)や、ソロバンを筆に見立てて描いた作品(鷲見康夫氏)、絵具を搭載した玩具自動車を自走させ、たらし込む制作方法で仕上げた作品(金山明氏)、絵具を詰めたボトルを投げつけて制作した作品(嶋本昭三氏)など、逆に文字表現だけでも一般的な美術作品との違いを表現できるほど、個性溢れる斬新な作品ばかりで、『迫力』がすごかったです。

 

 

インスタレーション、ハプニング、パフォーマンスアートなど、現代美術における、さまざまな分野の先駆的な存在として国内外で評価されている具体美術協会の作品展。
来年の1月9日まで開催されているようですので、美術に興味のある方は一度、足を運んでみられてはいかがでしょう?

 

矢野

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