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川戸(かわと)

久しぶりに白壁と板塀の町並みを見てみたくなり、
近江商人(湖東商人)のふるさと、滋賀県は東近江市五箇荘を訪れたときのこと…。

国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている地域だけあって、
外村邸をはじめとする商人屋敷の意匠は大変興味深く、

古い町並みもほんとうに素晴らしかったのですが、

この町で最も感動したのは、町中を縦横に走る水路と、そこを流れる清らかな水…。
優雅に錦鯉が泳いでいます。。


錦鯉自体はなにも珍しくありませんが、
このような町中の公共空間で鯉が自然に泳ぐ姿は、
なかなかお目にかかれません。

この水路は、邸宅の敷地内まで引き込まれています。

テレビで放送されてましたので、ご存じの方も多いと思いますが、
これを川端(かばた)川戸(かわと)と言うようです。

ちなみに、この地区では川戸と呼ぶようです。

滋賀県の琵琶湖周辺地区では、古くから生活用水として、
川や地下水からひいた水路の水と、この川端の仕組みを利用したきたそうで、
上水道が普及した現代でも、一部地域では、この文化が受け継がれているのだそうです。

この川端文化は、昔からの生活の知恵が満載で、スゴくエコロジー…。 😀

その一例として、上写真の川戸に鯉が入り込んできていますが、
この鯉は水路に放し飼いにされており、川戸で洗った皿についていた残飯を食べてくれます。
そうすることで、水を浄化しているのだそうです。

川端(かばた)でもっとも有名なのは、滋賀県高島市新旭町針江地区…。

今回の件で、川端文化に興味をもったので、近々訪れてみようと思います。。  😮

矢野

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