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『Camping Truck』製作 vol.09

工房で製作中の『Camping Truck』製作レポートも今回で9回目。
前回は、仮完成状態で、試験的にトラックに積んで近くの波止場まで運んでみました。
今回は、そこから感じたことを踏まえ、最終的な内部造作について、再度、考察してみたいと思います。
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この『Camping Truck』は小規模な自主プロジェクトですが、時間的、予算的には制約が無いので、製作途中に『こっちの方が簡単で耐久性があるから変更』や『こっちの方が後々、色々な使い方ができるので変更』といった試行錯誤のできるのが良いところ…。

 

 

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開口部の作り方も、
設計時点では左(断面1)のようなイメージだったのですが、製作途中の空間を見て、右(断面2)のようにした方が限られたスペースを有効活用できるのでは?ということで、扉(窓)の開き勝手を反対にしてみました。

 

A
現在は、上図の『現状』で、ここから、『完成形』にするために、内部造作工事が残っているのですが、前回、試験的に屋外に持ち出した際、下写真のように全開口を開くと外部との一体感がすごく良かったので、完成形でもこの感じを取り入れたいと思うように…。
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ただ、今のままでは、2階の床を下の1のような形式で製作することになっているので、2階の床を設置した状態では、1階、2階、それぞれ2つの開口でしか景色を眺めることができません。(写真のように4面不可)また、2のように、1、2階を連続させた場合でも、座って食事する際、外の景色を眺めることができません。
B
3のようにCL(クローゼット)側に跳上げ式の床を取り付けることもできますが、こうすると、その時々で必要なアイテムを取り出しにくくなります。
C
どうすれば良いか検討していく中で、跳ね上げ式の床をボックスに直接取り付けずに、1枚50cmx90cmの床板(計4枚で、200cmx90cmでシングルベッドサイズ)を必要に応じて掛け渡す、4のようなアイデアが生まれました。

 

4枚の板を全てかけ渡すと、
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上下2段で就寝することが可能です。(1人当たりの空間はカプセルホテルサイズ程度)
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ちなみに、この状態で開口を開くと、寝転びながら外の景色を眺めることができます。

 

また、4枚の板、全てをかけ渡し、上部の開口を開放すると、
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遠くまで見渡せる2階で、2人が並んで外の景色を眺めながら、寛げます。

 

更に、必要に応じて、1枚~2枚の板をかけ渡すと、
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体のサイズに関わらず、座った状態で居心地の良い状態がつくれます。
(この場合は上下で会話しているイメージ)

 

ちなみに、これは、上下でテレビを視聴しているイメージ。
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そして、2階の床を全て取り除くと、
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4枚の開口を全て開いた開放的な状態で、下扉をテーブルにして食事が可能です。

 

1.4mx2.4mx2mのコンパクトな空間で、どうすれば快適な衣食住が可能か再検討してみましたが、結果的に、2階の床は切り離し、必要な時にかけ渡す方式を採用することにしました。

狭小住宅など、小さな住宅を計画する時も同様ですが、狭い空間も、使い方を兼用することで大きな空間に負けない機能性を確保することが可能です。

 

次回から、またつづきの工房製作に移りますので、
もしよろしければ、ご覧くださいませー😀

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