FOLLOW US

BLOG

『Camping Truck』製作 vol.06

工房で製作中の『Camping Truck』製作レポートも6回目。
今回は、開口部の窓パネルと固定部品の製作です。

2

設計当初、窓まわりは断面1のようなイメージだったのですが、製作を進めていく中で、断面2へ、変更することに…。
2
この方法だと、開けた時、窓パネルをフットレストやテーブル代わりに使用できるので、1.4mx2.3mの限られた平面スペースを有効活用できます。
ただし、このような窓にするには、窓廻りの防水に配慮する必要。キャンプ用の小屋なので、恒常的な建物並みの防水性は必要ありませんが、後学のために納め方を検討し、自動車のドアのようなパッキン(下図⑤)で閉じ込む方法を採用しました。

2
それでは、製作。
今回は①の窓パネルと②の窓パネルの吊材、③の吊材用フックを作ります。
まず、窓パネルの製作から。
8
窓は木枠と合板を組合わせたシンプルなフラッシュパネル。
外部に使用するので、断熱材を挟み込みました。

続いて、この合板に防水加工を施します。
FRPというプールなどにも使用される防水用のポリエステル樹脂を窓パネルに全面に塗っていきます。(FRP防水の場合は、この樹脂にガラス繊維を貼り付けますが、そこまでのの耐久性は必要ないので、今回は樹脂の塗布のみ)
4
不飽和ポリエステル樹脂

この樹脂は、そのままでは硬化しないので、硬化用の薬品を混合します。
2
この配合比率が難しい…。気温によって変化するのですが、ポリエステル樹脂に対して1%~5%混入します。
1
攪拌した後、窓パネルに塗布していきます。
9
パネルの小口部分(側面)も、入念に塗装。
4
1回目の塗布完了。

 

今回のようなパネルの場合であれば、1回塗でも良いのですが、表面のざらつきが気になったので、サンドペーパー、ランダムアクションサンダーで表面を平滑にした上で、2回塗としました。
6
サンドペーパー掛け(白くなった部分がざらつきの原因となる凸部)
2
ランダムアクションサンダー

 

因みに、ポリエステル樹脂は硬化が始まると、硬化完了までに時間がないので注意が必要です。
1
ポリエステル樹脂が硬化し始めた時の様子(ゼラチンのような感じ)

 

 

今回のブログも結構長くなってきてしまったので、続きの窓パネルの吊材(図②)以降は簡単に…😁
2
窓パネル吊材の部分はアームストッパーのような金物を購入しても良いのですが、結構な荷重がかかることが予想されるので、窓パネル先端からチェーンで吊るというシンプルな固定方法としました。
チェーンをカットし、金属加工、溶接等で完成したのが一番下の写真のようなもの。
5
2
4
4
これを窓パネルに設置し、開閉角度に応じてチェーンを吊材用フック③に引っ掛けようと思います。
3
吊材用フック③

建築物の中でも、窓廻りは細やかな部分が多いので、予想以上に時間が掛ってしまいましたー😖

次回のブログは、窓枠の製作と、今回作った窓部品の設置をお届けします。

PAGETOP